第4回 一番大切な読者は自分です
とりあえず書いたものを読み直すと、いろいろなことに気が付くはずです。
・わからない
・話の筋がおかしい
・説明が不足している
・事実と食い違っている
そういうことが、たくさんあるはずです。
思っていることを書くのと、書いたものを理解するのでは、脳の違う部分を使うので、最初から思い通りに書けることなどありません。
それは、初めてだろうが、プロだろうが同じなのです。
読み直して気が付いたところを全部書き直します。
一度書き直すと、また、読み直します。
この作業を繰り返します。
書くことによって、段々問題が具体化されて、どう直せばよいのか、その答えを見つけやすくなるのです。
もし、この作業を繰り返して、自分が心から納得するものになったとしましょう。そうすれば、それで本は完成なのです。
そう言われると妙な気がするかもしれません。
そんなに簡単なら、世の中にある膨大なライティングに関する本や(高い?)レッスンは一体何なのだろう……
そうですね。おかしいですね。
……残念なことに、何度書き直しても、そう簡単には、自分が書いたものに満足できないのです。
それどころか、何度も書き直しているうちに、段々頭が混乱してきて、最初、何を書こうとしていたのかさえわからなくなってしまうかもしれません。
だから、様々なライティング技術が必要になります。
それは、これから順次説明していきましょう。
さて、ここで大切なのは、「自分の感覚を信じる」ということです。
「自己満足」という言葉は、少々悪い意味のような感じがしますが、実はとても大切なことだと思います。
自分で満足できないものを他人が満足するはずはありません。
まずは、自分が満足すること。
自分こそが、最初の読者であり、自分の本に対する一番大切な読み手でもあるのです。




